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街場の現代思想

  • Posted by: takeono
  • 2007年1月16日 17:27
  • 日本語

街場の現代思想
内田樹(著)
ISBN: 4757140754
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内田先生の本を読むのは久しぶりなのですが、そうでもないような気がするのはほぼ毎日内田先生のブログを読んでいるからだと思います。
よくもまぁあれだけの分量の文章を毎日書くものだと呆れる思いもあるにはあるのですが、量を読んでいるとたまにものすごいダイヤモンドに巡り会ったりするので、それが楽しみで読んでいます。
それは書く立場に立っても同じこと。量書けばその中にはダイヤモンドになり得る物の総量は増えてきます。
もちろん質も大事ですが、量にしかできないこともあるのですよね。
そう思い、僕も駄文を吐き出し続けているわけですが。

さてさて、この本の前半はブログに書かれた文章をもとにされています。
後半は『Meets Regional』という雑誌に人生相談風にお題について回答していくという形態をとっています。
面白いのはやはり後半部分でしょう。
相変わらず分からないことを分からないまま分かりにくく説明していますので、苦手な人は苦手かもしれません。

僕の琴線に触れたのは、本書最後のお題「生きることの愉しさについて」の結論部分です。

 今の若い人に欠けているのは「生きる意欲」ではなく、「死への覚悟」である。「生きることの意味」が身にしみないのは、「死ぬことの意味」について考える習慣を失ってしまったからである。 <中略>  「死ぬ」というのは、人間の全能性が終わった、さらに先の話である。  私が若い方々に勧奨することは、とりあえず一つだけである。それは、自分がどういうふうに老い、どういうふうに病み衰え、どんな場所で、どんな死にざまを示すことになるのか、それについて繰り返し想像することである。困難な想像ではあると思うけど、君たちの今この場での人生を輝かすのは、尽きるところ、その想像力だけなのである。(239頁)

深いお言葉ですね。とはいえ、この言葉だけ読むとはっきりとは分からないかもしれませんが、この結論に至る前段には想像力や生と死についてなどの話があるので、それを読むとこの結論も腑に落ちると思います。
ですから、興味がおありの方はぜひ読んでみることをオススメします。

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