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日本語 Archive
こころ
- 2007年3月30日 22:53
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こころ
夏目漱石(著)
ISBN: 4003101111
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最近夏目漱石を読めるようになったことは「坊っちゃん」で書きましたが、2冊目を読みました。
「こころ」という作品は一部を高校の教科書で読んでいましたが、どの部分だったかは全部を読んだ今でも思い出せません。それほど強烈な印象を残していないということでしょう。明治時代の文豪の作品を僕はほとんど読んでいません。それはやはり高校時代にあまり面白いと思わなかったことが原因にあると思います。
ただそれは教師の問題ではなく、僕がそこまで成熟していなかったことの現われだと思っています。今もそんなに成熟したわけではないですが、あの頃よりは少しは大人になったかなと。
食べ物の趣味も変わるといいますし、読書の趣味が変わることなんてよくあることだと思います。
「こころ」の主題は「先生」というものの存在にあると思います。最近の言葉で言うと「メンター」ですね。
どんな年齢になっても「先生」や「師匠」と呼べる人がいるのは幸せだと思います。
その人がたとえどんなに世間から評価されていなくても、「先生」「師匠」と呼べる人を見つけることができた人と、できなかった人とではその後の人生が大きく変わってくるような気がします。
それを知っていた夏目漱石はこの作品の中で理想の「先生」像を描いたのではないでしょうか。
現代の常識から言うとその人は「先生」と呼ばれるにふさわしくないかもしれません。
仕事もせず、世間から評価もされず、ただ十字架を背負って生きている。学問を教えてくれるわけでもなく、人生観を押し付けることもしない。仕事をしていないから、もちろん仕事を斡旋してくれるわけもない。こんな人が果たして先生と呼べるものなのか、普通に考えれば絶対にありえないと思います。
でも作中の「私」にとっては「先生」は「先生」だったのです。これは理屈ではないのだと思います。
そして理屈では説明できないような出会いが「先生」を「先生」たらしめ、「弟子」を「弟子」たらしめているんだと思います。
僕にも「師匠」がいますのでよく分かります。そしてそのことを本当に幸せに思っています。
出会いというのは本当に不思議なものだなぁと思います。追いかけて来るものではないですからね。かといって、待ってるだけではだめだし。でも、気持ちの持ち方としては「待つ」気持ちが大きいほうが良い出会いに巡り会えるような気がしています。
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大人のための文章教室
- 2007年3月13日 23:18
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大人のための文章教室
清水義範(著)
ISBN: 4061497383
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清水義範さんといえば、僕の中では「国語入試問題必勝法」のイメージが強いですね。すごい面白かったし、自分の国語の試験の際に少し役立ったような記憶もあります。
それ以外の著書はまったく読んだことがなかったのですが、今回図書館でたまたま目にして手にとってみました。
文章を書く上でのいろいろなテクニックが書かれていますが、僕が一番感銘を受けたのは「第三講 長短とテンマル」の中の「読点は、読者がその文を読む時に、読みやすいように、意味がよくわかるように打たなければならない(56頁)」という部分です。
確かに句読点の打ち方にはいつも迷いがあるんですよ。自分が読んで読みやすいのは自分のリズムで読むからで、だからといって読者が自分のリズムと同じとは限らないわけだから、その辺はうまく考えないといけないと思います。
自分の文章を客観視することが大切なのは分かっているのですが、なかなかできないのです。
あともう一つ面白いなぁと思ったのが、「第十講 紀行文の書き方の裏技表技」の中の「まだわからない」という言葉の使い方の話です。
ここから僕の思考は脱線しますが、どんなことでもクリアカットに断言するのではなく、分からないことは分からないままにしておくというのは、とても良いことだと思うのです。それは忘れると言うことではなく、いつか分かるようになるだろうという前向きな気持ちを持った積極的先送りというやつですね。
ですから分からないことを分かったような顔をするのではなく、分からないと言ってしまえることが一つの知性だと思うわけです。ソクラテスも「無知の知」と言っているように。
「知性というのは自分がどれだけバカであるかを知っていること」というのは内田樹先生のお言葉ですが、最近ようやくその言葉の意味がおぼろげながら分かってきた気がします。
みなさんも積極的に「まだわからない」と言ってしまいましょう。
それでどうなるかは、まだ分かりませんが(笑)
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坊っちゃん
- 2007年3月13日 16:44
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坊っちゃん
夏目漱石(著)
ISBN: 4003101030
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英語の多読をしていると無性に日本語が読みたくなる時があることは以前にも書きましたが(参照)、再びその時期が来ました。
でも今までにない違いは読まず嫌いだった夏目漱石を読んでみようと思ったことです。
夏目漱石は「こころ」、「私の個人主義」などを、高校の教科書で一部読んだくらいでした。
その時にあまり面白いと思わなかったので今まで読まなかったのですが、なぜかしら読みたくなって図書館で思わず手に取ってしまいました。
結論から言うと、非常に面白い作品でした。
夏目漱石はこの小説の中で人間として大切なものをたくさん説いています。
正直であること、義理を大切にすることなどです。僕は坊っちゃんのような正直さを自分は果たして持っているだろうかと自問しながら読みました。
正直でいることはとても難しいですが、そこに美を感じることはできました。
もう少し正直に生きてみようと思いました
どうして今まで読まなかったのか、少し後悔しました。
でも、今だからこうやって読むことができたんだろうなとも思います。
本との出会いも機が熟さないとやってこないですからね。
作品の中には現在失われてしまった日本人の姿と、日本語の持つ語感の美しさを感じることができました。
僕はその時代は古き良き時代だったとは思いますが、その時代に戻れば良いとは思いません。
現在生きている日本人が新しい日本人としての姿や日本語を構築していくしか方法がないと思っているからです。
その方法として昔の日本人を参考にするのは良いと思いますが。
闇雲に真似をしようとしても、それこそ時代が違うのだからできませんもんね。
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その他の外国語−役に立たない語学のはなし
- 2007年3月 8日 23:05
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その他の外国語−役に立たない語学のはなし
黒田龍之助(著)
ISBN: 4768468926
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3月4日に絵本と一緒に借りてきた本です。今現在こうやって多読をして外国語を勉強しているので、こういう本が目に止まったのだと思いますが、なかなか面白かったです。
失礼ながらこの作者のことはこの本を読んで始めて知りましたが、こういういわゆる「変わった」人のお話は想像に反して普通のことを直球勝負で言っていたりするので、余計に心に響いてきたりするんですよね。
この本を読んでどれくらいロシア語やスラブ語を勉強しようと思った人がいるか分かりませんが、少なくとも僕はやってみたいなと思いました。
これまではキリル文字なんて分かるわけないと頭から否定して見ないようにしていましたが、この本の中には頻繁に出てくるし、写真などでも見ることができて、興味が湧いてきました。
英語とは違って、文字に「美」を感じますね。その辺は漢字に通じるものがあると思います。
黒田先生はこの本の中で読書の良さを語っています。
どうして外国語の本ばかり読むのかといえば、それは私の興味あることについて書かれた本が、外国語で書かれているからです。(中略)
会話と違っていいところもあります。それは「急かされない」ことです。(中略)
こちらが読むのが遅くても、本はイライラしません。「まだこんなところを読んでいるのかよ」なんて、意地悪なこともいいません。前に戻ったっていいんです。自分のペースが保てます。(中略)
読めることも外国語ではないでしょうか。(174頁から175頁)
とっても納得できるお話だと思います。
外国語を使って会話をしたことはあまりありませんが、自分のペースで話せたことはまったくないですね。
というか、日本語でもあまりないですが・・・
とにかく、読書はマイペースでいれるということが非常に重要だと思います。敷居がとっても低いんですね。
現在はオーラルコミュニケーションを中心にした外国語学習が主流になってきていますが、読めることの重要性を再確認することも必要ではないでしょうか。そういう意味でも多読の果たす役割は大きいと思います。
もちろんオーラルコミュニケーションが悪いわけではないですけどね。
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街場の現代思想
- 2007年1月16日 17:27
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街場の現代思想
内田樹(著)
ISBN: 4757140754
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内田先生の本を読むのは久しぶりなのですが、そうでもないような気がするのはほぼ毎日内田先生のブログを読んでいるからだと思います。
よくもまぁあれだけの分量の文章を毎日書くものだと呆れる思いもあるにはあるのですが、量を読んでいるとたまにものすごいダイヤモンドに巡り会ったりするので、それが楽しみで読んでいます。
それは書く立場に立っても同じこと。量書けばその中にはダイヤモンドになり得る物の総量は増えてきます。
もちろん質も大事ですが、量にしかできないこともあるのですよね。
そう思い、僕も駄文を吐き出し続けているわけですが。
さてさて、この本の前半はブログに書かれた文章をもとにされています。
後半は『Meets Regional』という雑誌に人生相談風にお題について回答していくという形態をとっています。
面白いのはやはり後半部分でしょう。
相変わらず分からないことを分からないまま分かりにくく説明していますので、苦手な人は苦手かもしれません。
僕の琴線に触れたのは、本書最後のお題「生きることの愉しさについて」の結論部分です。
今の若い人に欠けているのは「生きる意欲」ではなく、「死への覚悟」である。「生きることの意味」が身にしみないのは、「死ぬことの意味」について考える習慣を失ってしまったからである。 <中略> 「死ぬ」というのは、人間の全能性が終わった、さらに先の話である。 私が若い方々に勧奨することは、とりあえず一つだけである。それは、自分がどういうふうに老い、どういうふうに病み衰え、どんな場所で、どんな死にざまを示すことになるのか、それについて繰り返し想像することである。困難な想像ではあると思うけど、君たちの今この場での人生を輝かすのは、尽きるところ、その想像力だけなのである。(239頁)
深いお言葉ですね。とはいえ、この言葉だけ読むとはっきりとは分からないかもしれませんが、この結論に至る前段には想像力や生と死についてなどの話があるので、それを読むとこの結論も腑に落ちると思います。
ですから、興味がおありの方はぜひ読んでみることをオススメします。
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魍魎の匣
- 2007年1月11日 23:02
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魍魎の匣
京極夏彦(著)
ISBN: 4061818120
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京極夏彦にハマっています。この作品も読むのは4回目くらいでしょうか?
700ページ近くあるので、細部までは覚えていられません。
ですから読むたびに何かしらの発見があり、それが楽しいのですね。
京極夏彦の作品は読むたびに必ず自分の中で何かが変わります。そしてそれに気付くのは次に読んだ時なのです。
何が変わったかは具体的に言えるものではないのですが、読み方が変わったり、言葉に対して敏感になったり、そういう言葉にできない部分が確かに変わるのです。
もしかしたらそれは時間が経ち、様々な経験を重ねることによって自分が成長したからそう思うのかもしれません。
ですが、その成長のきっかけを作ってくれたのは京極夏彦の本であることが多いです。
ですから京極夏彦の作品は僕にとっては非常に大切な作品なのです。
多読を続けながらもまた何度も読みたい作品です。
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姑獲鳥の夏
- 2007年1月 6日 21:03
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姑獲鳥の夏
京極夏彦(著)
ISBN: 4061871981
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久々に日本語の本を読みました。
日本で生活していますので毎日日本語に囲まれて生きているわけです(当たり前)が、最近はほとんど小説を読まなくなりました。
ですが京極夏彦だけは例外です。僕にとっては何かにつけて読みたくなる作家です。
まだ邪魅の雫は買っていないのですがそのうち買おうと思ってますし、京極堂シリーズ以外の作品も魅力的なものが多いので読んでみたいと思っています。
この作品は京極夏彦の1994年のデビュー作で、僕が始めて読んだのは文庫版が出てすぐですので1998年くらいです(発行年月日で確認)。
読んだのはもう4回目くらいでしょうか。こんなに何回も読める小説も珍しいですね。
普通は1回読めば十分。2回目は筋が分かっているから面白くない。ということが多いのですが、京極夏彦の本だけは何回読んでも面白いです。
とはいえストーリー自体にものすごい魅力があるわけではなく、僕の場合本を読んで得られる様々な知識や、日本語や漢字の使い方、物を見る視点などに大きな魅力を感じて読んでいます。
京極堂の呪にかかってしまっているのです。
英語を勉強すると日本語の素晴らしさを再確認することができます。
日本語の持つ音感の美しさ、字体が現す美しさ、曖昧さを内包した言葉など、英語では感じることのないものを感じることができます。
京極夏彦の文章にはそれを感じることができるので、読むのがとても楽しいですし、日本語をもっと大切にしないといけないとも感じます。
外国語を勉強するということは、つまり日本語を勉強することにつながります。またそうあらねばならないと思います。
多読に出会って、英語の本をたくさん読むようになって少しずつではありますが英語に慣れ親しんできています。そこからどう日本語の勉強につなげていくか。これからの大きな課題ですが、まずは違いを見つけること、そしてそれを認めることからスタートしようと思っています。
京極夏彦の本はそういうことを考え始めるきっかけになる稀有な作品だと僕は思っています。
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翻訳夜話
- 2006年11月24日 18:02
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翻訳夜話
村上春樹 柴田元幸(著)
ISBN: 4166601296
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今の僕の英語レベルでは、まだまだ英語の小説を原書で読むことはできません。まして以前は言うに及ばず。
そうなると、日本語に翻訳されたものを読むことになるのは当然のことです。そこで、翻訳家の登場です。
これまではあまり気にしていませんでしたが、多読を始めて少しずつ英語の本を読むようになってくると、翻訳家の存在が気になりだします。というわけで、この本を図書館で借りて読んでみたわけです。
この本を読んで一番心に留まったというか、共感できたのは
翻訳とはエゴみたいなのを捨てることだと、僕は思うんです(63頁)
という村上さんの発言です。
原作(テキスト)を読み込んで、そこに込められている意味や色、匂いなどを翻訳者が恣意的に変えてはいけない、それができないなら翻訳などしてはいけないということだと僕は理解しました。
どんなことでもそうなのですが、僕は結果や方法論よりも過程や考え方が気になってしまいます。
それはなぜかというと、過程や考え方は応用が利く(と思う)からです。
僕はとても欲深い人間なので、一度で二度おいしいのがいいのです。
過程が良ければ結果はだめでも満足と言うわけではないのですが、過程が少々悪くても結果が良ければ満足という気持ちにはならないですね。
ですから翻訳と言うことに関しても、その言葉が出てくる過程や考え方にすごく興味があって、極端な話、結果はどうでもいいわけです。もちろんそれは趣味の領域であるからかもしれませんが。
本職では結果も気になりますからね。でも一般的な意味での「結果がすべて」ということには絶対にならないですね。
この本には村上柴田両氏が同じテキストを翻訳したものが載っていて、これはきっとこの本の醍醐味だと思うのですが、あまり面白いとは思わなかったです。
それよりもその前のフォーラムの部分の方が僕にとっては面白かったし、勉強にもなりました。
今度村上春樹さんの小説を読んでみようかな。僕まだ一冊も読んだことがないので・・・
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図書館で本をたくさん借りました
- 2006年11月22日 23:14
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免許の更新に行った帰りに図書館へ寄って本をたくさん借りてきました。
英語の本ではなく、和書ばかりです。
成功する読書日記
身体のダイアローグ―佐藤学対談集
佐藤君と柴田君
翻訳教室
翻訳夜話
翻訳夜話2 サリンジャー戦記
ガイアの復讐
あともう一冊ISBNのない本を他館から取り寄せてもらって借りました。
たくさん借りたので、当分読む本には苦労しなくてすみますが、2週間で読めるかちょっと不安ですね。
多読の方も間もなく70万語に到達するので続けて読んでいきますが、時々発作的に日本語の本が読みたくなることがあるんですね。
多読を再開した頃は、日本語の本を読みたいと思ったことはあまりなかった(と言っても読んでないわけではない)んですが、60万語を超えたあたりから発作が起きるようになりました。
なぜかは分かりません。
まぁ、あまりそういうことを深く考える性分ではないので、その時々の気分に合わせて読書は続けていきます。
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テレビの標本箱
- 2006年11月20日 22:10
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テレビ標本箱
小田嶋隆(著)
ISBN: 4121502310
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この人の文章には恥じらいがあると僕は思うんです。
それが他の人にはにない部分かなと思います。
帯には
「問答無用
ナンシー関よ あとは引き受けた
辛口コラムニストが
テレビの魑魅魍魎を斬る!
で、自分まで斬っちゃう
切捨御免!」
と、威勢のいい文言が並んでいますが、そんなに威勢のいい文章はありません。
しかも、帯の裏には
《本書使用に際しての注意点》
以下の方には、オススメできません
★「テレビは社会を切り取る窓」と思っている方
★将来、何が何でもテレビ業界に就職したい方
★このあと感動シーンがあるな、と思うと、もう涙がこぼれてきてしまう方
★「テレビも芸能人も嘘つかないもん」と本気で信じている方
とまで書いてあります。
さらにさらに、裏表紙にまで
芸能人・業界人・その他大勢。現代最大のマスメディアに巣食う輩に対し、 当代随一の辛口コラムニスト、オダジマが討ち死覚悟の場外乱闘を繰り広げる。最も危険な批評の本。猛毒注意!
・・・ここまでいくと褒め殺しの様相(笑)
とはいえ、書いてあることは誇大広告ではありません。
だからといって、みんながみんな納得するわけではないとは思います。
普通表現者というのは、表現する相手というのを想定して表現すると思うのですが、この人の場合は、表現する相手というのが「自分」のような気がするんです。
分かりにくいんですが、もう1人の自分との対話を文章にしているような、そういう文章なんです。
だから辛口なんですが、歯切れは悪いんです。もう1人の自分が、ツッコミを入れるんです。
「おいおい、そういうお前はどうなんだ?」
でも、そうそう簡単に答えは出ないのです。
だから、文章に迷いがあるんです。
矛盾を矛盾のまま受け入れることを、受け入れている自分に矛盾を感じているのではないかと思います。
とはいえ、決して破綻はしていませんし、読みにくいこともありません。
むしろ、頭の中がすっきりする感じがします。
なんででしょう。不思議です。
こういうことができる(小田嶋さんにとっては普通のことで「できる」ではなく、「している」ことだと思うのですが)人というのは非常に少ないような気がするので、同じ日本人として大事にしていかなくてはいけない存在だと思います。
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身体の言い分
- 2006年10月20日 21:48
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身体(からだ)の言い分
内田 樹、池上 六朗(著)
ISBN: 4620317314
たまには日本語の本も紹介したいと思います。
この本は苦手な人は苦手だと思います。ほとんど説教と愚痴みたいな本ですから(苦笑)。
それは目次を見ていただくだけで分かると思います。
第一章 今の自分を肯定する
第二章 解釈するのは頭じゃない
第三章 感動体験すればいい
第四章 チャンスはつかむものではない、やってくるものである
第五章 快適に生きるには
第六章 現実から出発しよう
二人の著者が言いたいことを言いたいように言いたいだけ言うという本ですが、引き込まれて納得させられてしまう気持ち良さがあるという不思議な本です。
「 Right Time, Right Place 」
「成功のドアは向こう側からしか開かないし、ステップアップの梯子は上からしか下りてこない」
「未来は分からないからおもしろい」
「取り越し苦労は傲慢である」
などなど様々な話が展開されていきますが、結局何が言いたいのかということははっきりとは分からなかったです。
でも、それでいいのだと思ってますし、それを狙っているのかなとも思います。
褒めてるように聞こえないかもしれませんが、非常に良い本です。
ただし毒は強いです。猛毒に近いかもしれません。
そういう本がお好きな方は、一読してみてください。
損はないと思います。
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快読100万語!ペーパーバックへの道(多読との出会い)
- 2006年9月23日 21:13
- 日本語
快読100万語!ペーパーバックへの道
酒井邦秀(著)
ISBN: 4480087044
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快読100万語!ペーパーバックへの道に出会い、手に入れるところから僕の多読生活はスタートしました。
ずっと英語の勉強(文法、語彙力強化、いやいややっぱりリスニング強化だと)は続けてきたものの、面白くない。
でも、英語を操れるようにはなりたい。
英語で読みたい本がある。
でも、分からない単語が多すぎて、読み続けられない。
というまさにどうにもならない頃にちょうど出会った本でした。
本の趣旨としては「簡単な英語を読むところからスタートして、少しずつ難しくしていき、100万語を読もう。そうすれば、ペーパーバックが読めるようになるよ」ということです。
内容に感銘を受けるものの、ちょっと信じられずに放置。
しかし、放置したままでは状況はまったく変わらないので、2005年3月3日に意を決して、スターターキットを買い、多読開始。
25冊ほど届き、すべて二回ずつ読んだところで、停滞・・・
う〜ん、情けない・・・
2006年7月頃に神戸女学院文学部教授の内田樹先生の本で、語学はまず読めることが一番であるというような内容(違ったらごめんなさい)の文章を読んで、再び多読を開始しました。
この時期、再び 快読100万語!ペーパーバックへの道を読み、今度こそ続けてみようと決意を新たにしました。
2006年9月現在で37万語を超えたところです。まだまだ100万語には遠いですが、のんびりとマイペースに楽しみながらやっています。
2006.9.28 追記
内田樹先生の Blog で上に書いた文章を見つけましたので、リンクを貼っておきます。
内田樹の研究室: 『リベラシオン』を読んで、外国語教育について発作的に考える
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